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デジアナ
2006年 06月 01日
短期?集中連載






わたしはまりさラベール(自称:美人の意)。黄昏の似合う女・・・


町の片外れにある港で一人、わたしは海を眺めながら延々と愚痴っていた。
王宮のお姫様専属付き人というエリートコースを進んでいた筈が、気付けば流浪の身。
たった一度の油断がこのような事態を招いたかと思うと、なんともやりきれない。

事の顛末はこうである。
魔物討伐に向かった国王(女装癖アリ)の留守に、国の乗っ取りを謀る密談を
偶然聞き付けた妹姫様(コスプレ趣味アリ)は、その事を国王へ知らせに行く事に。

道中、名の知れた傭兵に開拓民の助けもあり、無事にその企みを阻止する事に成功した。

それから落ち着いたある日の夜、涼んでいたわたしの所に国王(女装癖アリ)がやってきた。
わたしは国王(女装癖アリ)の機嫌を取る為に、日頃から国王に惚れている様な仕草を
していたこともあり、この時も思わせぶりな態度で国王(女装癖アリ)と色々話をしていた。

そんな中、ふと国王(女装癖アリ)が私の持つ短剣(貴重品)の所持を確認した。

わたしは本来、弓を使うのが得意であったのだが見栄えの為に短剣を使わされていた事に
不満を募らせていた。そのへんの事情もあって、短剣に対する警戒が薄れていた。

国王(女装癖アリ)は短剣を手にすると、薄笑いを浮かべると天高く跳躍し城壁に立ち
わたしを嘲笑うと、闇夜へと消えていった。

一生の不覚だった。

本来ならば、自害によって責任を取らなければならなかったが
わたしは髪を1mmだけ切り妹姫様を利用する事で、なんとか短剣を取り返す機会を得る事に
成功したのであった。


さて、いつまでもここで愚痴っていてもしょうがないので
わたしは情報を集めに酒場へと足を運ぶ事にした。

つづく

by sasa_ts | 2006-06-01 00:01 | 何かの歩み | Comments(0)


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